Return to site

[耕作放棄地活用研究]
ある秋の悲劇ーーカライモ畑の結末

氷見の耕作放棄地
522ヘクタール。東京ドームでいえば、約111個ぶん。
これが氷見市の耕作放棄地の面積だそうです。
この耕作放棄地をなんとかうまく使う方法はないか?
氷見のたからさがし研究所の研究員サントスは、氷見に移住してきてから地域の方にお願いし、
使われていなかった農地をちょっとだけですが、使わせてもらっています。
農地の持ち主の方は、作物を植えていなくても草刈り作業は欠かさずされているケースが多く、その作業をサントスがやるかわりに、植えたいものを植えさせてもらうという形でお借りしています。
はじめがやっぱり大変でした。
耕作放棄地を使うときに一番大変なのは、とにかく最初の耕うんです。
大型のトラクターがあれば割と簡単にできるのかもしれませんが、なんせこちらは徒手空拳。鍬一本で挑むもあっけなく心を打ち砕かれてしまいます。
手押し式の耕運機を幸いにもお借りできたのですが、それでも草が生えていたり、大きな根っこが残っているままでは耕運機に草が絡まり、すぐ動かなくなるので、最初はとにかく人力で、鍬一本でやっていくしかありません。
そんなこんなで、春過ぎに畝を作り、あまり肥料もいらずに管理にも手がかからないということで、研究所のメンバーでカライモを植えたのでした。
ちなみにカライモとは、九州でのサツマイモの呼び名です。カライモ=唐芋ですね。
つまり、九州から見ればサツマイモは薩摩から伝わった芋ではなく、唐=今の中国から来た芋だからカライモなんです。
※(ネット情報によると戦前は鹿児島では琉球芋と呼ばれていたとか)
九州出身のサントスは、九州に帰省するとサツマイモとは言わずカライモと呼びます。
すべては順調に進んでいた
耕作放棄地活用研究のテーマとして「できるだけ初期投資をかけずにやれる方法を研究する」ということがあります。なので、サツマイモも肥料なし、農薬なし、草刈りも最低限というやり方でやってみました。
肥料なしでどれくらい大きくなってくれるのか心配でしたが、周辺を草に囲まれながらもわりと順調に大きくなってくれました。
そうすべては順調に進んでいたのです。
そして何もなくなった・・・
3日前のことです。ちょっと遠出をしていて1週間ほど畑に行けなかったのですが、そろそろ収穫できるかなと久しぶりに畑に行ったところ、そこには背筋も凍るような光景が広がっていました。
ついこの間まであったみずみずしい緑色をしていたあの葉の束がない!
それがあったところには、強大な力で掘り起こされた跡だけがあり、ご丁寧にサツマイモの弦は畝の端によけられています。だれ? ひと?
近づいてみるとあの蹄が・・・。
「わりと人の通りもあるところだからヤツは来るまい。そう思っていたんじゃないの?」 ヤツの声が聞こえた気がした。
氷見では今年度、すでに800頭近いイノシシが確保されているようです。それでも農産物の被害は後を絶たず、こうして私らもやられてしまいました。
氷見の耕作放棄地活用研究にはイノシシ研究も組み合わせないといけないようです。
狩猟免許もとったので、これからイノシシ研究もやります。もし関心がある人がいればぜひ一緒にやりましょう。
では、左様なら
サントス
All Posts
×

Almost done…

We just sent you an email. Please click the link in the email to confirm your subscription!

OKSubscriptions powered by Strikingly