今年は、暑いサウナに入りたい。

2016年1月、フィンランドを真似するシリーズ企画「Play Himi, Like Finland」の2回目に「DIYフィンランドサウナ」と称してサウナ小屋を作って遊ぶという企画を催しました。「フィンランド!」を真似するということに惹かれたのか、それとも「サウナ小屋?おもしろそう!」と思ってくれたのかわかりませんが、寒い中多くの人がサウナのために遊びに来てくれました。

昨年のレポートはこちら

しかし実態は、サウナと呼べるものではなかったのです。

「いやいやいや、あったかいけど… 寒いーー」 という声が、写真から聞こえてきそうです。

そう、実は外気温2度に対して、サウナ内の温度は16度ぐらい。
まあ、あったかいといわれればあったかいけど、これじゃあサウナとはいわないよ!
(みんなやさしいからクレームがなかった)

というわけで、今年こそ、暑いサウナを目指してリベンジ!
今年は昨年の失敗を反省し、以下3点改善しました。

1) ストーブの威力が弱かったので、大きく威力が強いものにします
(一斗缶 RS/薪ストーブ ⇒ ドラム缶RS)

2) 室内に入れるのは3名が限界という狭さだったので、広くして10人入れるようにします
(2m×2m ⇒ 3m×3m)

3) 外壁のみで壁がすかすかだったので、二重で断熱します
(隙間あり⇒二重壁・籾殻を断熱材に)

(写真は、昨年のサウナ。上にのっているのは、高木さん!軽々登っている!なおこちらは2時間程度であっという間に解体されました。)

野外サウナ部を発足

規模拡大により、わたしたちだけでは太刀打ちができなさそうです。そこで、”DIY SAUNA CLUB”と名づけた「野外サウナ部」をつくり、一緒にサウナ小屋を作ってくれる人々を募りました。Facebookを中心に募集したところ、総勢10名のツワモノの皆さん(イケメン)が参加をしてくださいました。遠くは大沢野・八尾(車で1時間はかかる!)から、氷見市内からも。ワーイバンザーイ!

真冬に低予算でサウナ小屋をつくるということ

サウナ小屋といっても、構造は非常にシンプルです。小屋を作って、中にロケットストーブを入れて煙突をつけるだけ。しいて難しい点をあげるとしたら、真冬の野外での制作であること、そして予算がないこと。

富山県の冬は、基本的には曇・みぞれ・雪のどれかです(ほとんど晴れません)。雪が降ったからといって、作業をなしにしてはいつまでも完成しません。なので、大雪の中でも作業を進めるのですが、まあ木材に雪の塊がこびりつくこと!雪の塊をとるというだけでまあまあな工数がかかった気がします… そして何より寒い。手袋が濡れたり、長靴に雪が入ってしまったら死亡フラグが立ちます。だから誰もが一瞬思ったはずです。「なんでこんな寒い中でサウナを作っているんだろう」と。

(つらそう。この日は大寒波の日でした。顔に雪が積もりそうです。)

(雪が挟まって釘(インパクト)が打てなかったり、のこぎりで切るのが大変でした。)

また予算がないこと。こう書きましたが、正確には「なるべく『そこにあるもの』でできるだけつくる」を方針で作ることにしていたのでした。お金があれば、やれ木材や断熱材など簡単に手に入るし、規格どおりでつくりやすかったんだと思うのですが、それではおもしろくない。わたしたちは氷見のたから探し研究所です。ネジなど最低限のものは仕方ないとしても、基本は氷見の『そこにあるもの』で作りました。

『そこにあるもの』ー 材料へのこだわり

まず一番大きい部分を占めるのは小屋、こちらは木造ですが、ホームセンターで買えるようなコンパネや2×材は使わないようにしました。代わりに何を使うかというと、

  • 氷見の森にある木(氷見で間伐された杉を久目の製材所松浦製材さんで製材)
  • 木造空き家に使われていた廃材(床はがしワークショップで出てきた床材)
  • 製材所で出てくる切れ端(木の皮がついたもの)
  • その他製材・木材屋さんからいただいた/安く譲り受けた半端もの
  • 2016年のサウナ小屋を解体した材(つまり上記と同じもの)

製材に数千円の料金やお礼を支払ったのを除き、木材自体にはお金がほとんどかかっていません。実際にすべて購入したら、おそらく木材だけで数万円はかかるでしょう。

そのほか、屋根用の波板は余りものを頂き、ストーブに使うドラム缶は廃品屋さんから1000円で購入し、その他の材料も各工事現場から出た余りものなどを利用しています。それでもどうしても買わねばいけないクギや防水シートなどは買って、材料費は5万円ほどにおさまりました。

上記のような木材は、ゆがんでいたり、ちゃんと乾燥していないので重かったりします。「コンパネを使ったら早いし、隙間もなくなる」というご指摘は確かなのですが、お金を使ったらなんでもできるのでそれでは当たり前すぎておもしろくない。というわけで、ここは終始こだわらせていただきました。

(いつもお世話になっている松浦製材の松浦さん。とても優しい方です。)

籾殻で断熱してみる

また前回大きな課題となった「断熱」。これをどうするか。ここも『そこにあるもの』にこだわり、「籾殻」を選択しました。なじみのない方のために説明をしておくと、籾殻とは「米粒(玄米)を包んでいる外の皮」です。多くの人が食べている白米は籾殻を外したうえで、さらに米粒の色のついている部分を削って白い部分だけにしたものですが、地域のカントリーエレベーター(お米を乾燥・脱穀する施設)には本当にたくさんの籾殻がおいてあります。しかも、置き場所がなくて困っているという施設もあるので、基本的にお願いすればタダでいただくことができます。こちらを、外壁と内壁の間に押し込みました(本当は燻炭した(燻す)ほうがよいのですが、今回は時間がなかったので割愛)。

実はこの籾殻。江戸時代に建てられた桂離宮の床下に断熱材として使われていたそうです。なので、サウナ小屋で実験ということでやってみました。

約10日間の制作日誌がわりの動画

さて、制作には約10日間をとりました(期間としては、2週間強)。こんなおもしろいことを、個人的な楽しみにとっておくのはもったいないということで、制作過程は主に動画で残すようにしました。

(写真よりも、動画のほうが臨場感や楽しい雰囲気が伝わるかなと。また実際Facebookで多くの人のタイムラインに出現しやすい、海外の人にも拡がりやすいという腹黒な理由もあります。)こちらはFacebookYouTubeにまとめてりますので、ぜひご覧ください~!

制作行程

~1/14(土) 材料集め(製材・運び出し等)

1/14(土) 旧サウナ小屋の解体・骨組み建て

1/15(日) 屋根つけ

1/21(土) 屋根つけ・外壁

1/22(日) 屋根つけ・外壁つけ

1/25(水) 内壁つけ・ストーブ製作

1/26(木) 内壁つけ・窓付け・断熱

1/27(金) 床張り・断熱

1/28(土) ストーブ投入・煙突接続

オープニングセレモニーの日、セレモニー開始のぎりぎりまでの作業をしていましたが、どうにか完成しました!動画もぜひご覧ください。本当にサウナ部のみなさん、ありがとうございます。

\Special Thanks DIY SAUNA CLUB/

(アイウエオ順)
青木さん(高岡) 無口だけど、土日は毎日来てくださり、黙々と制作に勤しんでくださいました!

高木さん(大沢野)家具職人さんなので、とにかく手際がよい、判断が早い!頼れるパパ!

野寺さん(氷見)わたしの実の父と同い年(笑)そして本業はエクステリアの職人。雪で仕事は休みでも、サウナづくりは休まない、皆勤。おもしろいこと大好きなため、ソリも自主的に制作。

野田さん(八尾)おもしろそうなことはすぐ嗅ぎ付けて、なんかいつもすごい工具もってくる頼れる八尾のお兄さん。
野村さん(氷見)熱系はおまかせしてました!無茶なお願いをすると逆に燃えるらしい。

藤野さん(氷見)夜勤仕事にもかかわらず、昼はサウナ作りに来てくれるというスーパーお兄さん。

矢田ファミリー(八尾)大雪の中家族で登場!にぎやかで楽しい時間をふりまいてくれました!
吉本さん(氷見)演劇の舞台裏で大道具だったということもあり、手際のよさがすばらしかった。しかしどちらかというと昼食のときの話がおもしろすぎて、心があったまりました。

次回は、2017/1/28(土)に行われた、オープニングセレモニーについてレポートします!

(ちなみに、サウナ制作期間中に、じーのさんの飼っているヤギ(2頭のお母さんヤギ)から、計3匹の赤ちゃんが産まれました!すごいかわいい!疲れも吹き飛ぶかわいい赤ちゃんヤギ。じーのさんのヤギのインスタはこちら

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